梅雨本番を健やかに乗り切るために|体の「湿」対策、続編

薬膳の基礎

梅雨入りして雨の日が続くと、なんだか体も心も重だるく感じやすくなりますね。

この時期は、薬膳でいうところの「湿邪(しつじゃ)」がピークを迎えるころ。
だからこそ、日々の食事や過ごし方に、もうひと工夫を加えて“湿”から体を守ることが大切です。


湿が引き起こす不調、心あたりありませんか?

  • だるさが続く
  • 胃腸が重く、食欲が落ちる
  • 手足がむくみやすい
  • 頭が重く、スッキリしない
  • 軟便や下痢がち

これらの症状は、体に“余分な水分”がたまることで起こります。
つまり、湿気をうまくさばけないことで、体内のバランスが乱れている状態。


湿気から身を守る3つの薬膳ポイント

1. “香り+苦味”の食材を上手に使おう

香りのある食材は「気(き)」を巡らせて滞りを解消。
また、「苦味」は余分な湿を乾かしてくれる作用も期待できます。

🍃 おすすめ食材:

  • パクチー、ミョウガ、しそ
  • 春菊、セロリ、ピーマン
  • よもぎ(お茶でも◎)

2. 食事は「温かく、軽く」が基本

冷たい飲み物や生ものばかりだと、胃腸がさらに冷えて湿がたまりやすくなります。
なるべく温かい料理を、少量ずつよく噛んでいただきましょう。

🍲 おすすめメニュー:

  • 生姜入りスープ
  • 野菜たっぷりの温かいお粥
  • 蒸し野菜やおひたし

3. 「脾(ひ)」と「腎(じん)」を労わる

湿をさばく力の要は、「脾(ひ)=胃腸」。
また、水分バランスを管理する「腎(じん)」のケアもこの時期には大切です。

🌿 おすすめ食材:

  • 黒豆、黒ごま(腎を補う)
  • 山芋、なつめ(脾を元気に)
  • はと麦(湿を排出)

ひとことメモ:

雨で外出もおっくうになりがちですが、室内でのストレッチや深呼吸も「気・血・水」の巡りを助けてくれます。
お天気に左右されず、自分のペースで整える時間を大切にしましょう。


まとめ

梅雨の真っ最中は、体のめぐりを止めないことが一番の養生。
湿をためない、冷やさない、巡らせる──この3つの視点から、薬膳を暮らしに取り入れてみてください。

しとしと雨も、健やかに、ほのぼの過ごせますように☔

また次回、お会いしましょう。

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